luiaの超”孤”人的人生再生計画

40代終盤。たぶん生涯独身。630万の借金を抱えてようやく、目が覚めました。 自力で全額返済し、定年退職するまでに、せめて抱えた借金と同額くらいの貯金が欲しい。地道な節約、日々の戯言、借金返済状況などを綴ります。

借金ヒストリー②リボ払いに味をしめる

2018年に、最高630万の借金を抱えていた私。

債務整理はせずに、自力で返済すると決意し、現在に至ります。

 

ありがたいことに、仕事が忙しいです。やることてんこ盛りです。

残業代が稼げるので、身体は辛いですが、生きていくために頑張ります。

 

さて、開設6年目にして、ようやく自分の借金について振り返ることにしたわけですが、実は確実なターニングポイント、というようなきっかけは、記憶にないのです。

とはいえ、先日借金ヒストリー①初めてのローン。」でも書いた通り

 

luia.hatenablog.com

 

「お金が足りなければ、その分たくさん稼げばいいや」という思考で生きていました。

若いうちは体力があり余っていたので、昼夜ダブルワークで稼ぎまくり。

ブランドバッグや高価なお洋服、オシャレなお店での外食、友人との旅行など、

お金にものを言わせて、充実した人生を謳歌していました。

まさに”やりたい放題”だったような気がします・・・。

デパコス、ネイル、エステ。気分転換にシティホテルへの外泊。

思い返しても、よくそんなにお金があったなぁと。・・・

いや、どこからかは曖昧だけど、いつのまにかどこかで破綻していたのだと思います。

日々の贅沢な暮らしに慣れ過ぎて、どこぞのセレブかと勘違いしていたのでしょう。

毒親育ちの貧乏人なのに。

 

何も考えていない人間の記憶力は曖昧。

そんななかで、少しだけインパクトがあった支出といえば。

20代の終わり頃。当時は「赤いカード」が象徴的だった、若い男女に大人気のアパレルショップが複数入ったファッションビル商業施設をブラブラしていたとき。

その日、たまたまふと目にとまったのが和装のお店。何気なく見ていると、

店員さんが「よかったら、着てみませんか?」と。もともと浴衣は大好きで、

夏になると必ず1,2着は買い求めていたものの、着物となると、自分では着られないので、着付けも習えるかもしれない、と興味をもって店員さんのお誘いにのることに。

…そこで運命の分かれ道。店員さん、さすがにお上手でした。

私にすごくよく似合う、しかも私の好みの色合いと柄の1点ものの和服を出してきて、

着せてくれたのです。そして、そのままその姿を写真に撮ってくれました。

・・・あああ、なんて素敵なの。 

鏡に映る自分に見惚れてしまうなんて、今にしてみれば、大変にみっともなく、お恥ずかしいのですが。この時の私は、本当に”魔法にかけられていた”ように、うっとりとしてしまったのです。質のいい和服の手触りと、織糸の輝き。

職人さんの美しい手仕事による見事な染めと刺繍。

こんな素敵な作品を、私もひとつは持っていてもいいのかもしれない。

突然に頭の中にこんな思いが芽生えてしまいました。

 

…結局。この着物に合わせた長襦袢や羽織、草履やバッグなど。

一揃えを、赤いカードのリボ払いで購入してしまっていました。

総額(たしか)87万円くらい?。 

リボ払いの恐ろしさを知らないこの頃の私は、ちょっとだけ不安になりましたが

「うわー…。大きな買い物しちゃったなー。大丈夫かなぁ?

うーん、まぁでも、月々の支払にしたらたいしたことないかな。問題ないでしょ♪」

結局その後、おそらく3年くらい(他にも買い物していたのでよくわからない)

かけて、この着物のお買い物分の支払は完済することになりました。金利は18%…

いったいいくら利息を支払ってしまったのか。

精神衛生上よくないので、今の私はもう、考えたくありません・・・。

知ってしまうと間違いなく、体調が悪くなります。
そしてこの和服一式。今も持っていますが、着用したのはたったの2回だけです。

 

思えば、赤いカードでは、たくさんお洋服を買いました。

今では到底考えられませんが、冬物のコートやスーツはだいたい1着7万~8万円くらい。

それを1シーズンに2、3セットは買っていましたし、ニットやトップス、ボトムスもだいたい1着2万円くらいのものばかり。

(安い服を着るなんて)”恥ずかしくて外を歩けない”という感覚の持ち主でした。

今なら声を大にして言いたい・・・。

  恥ずかしいのは身の程知らずなお前だよ

とはいえ、過去の自分をほんの少しだけ分析して、擁護してあげるとすれば。

毒親と暮らしてきたなかで、日々容姿への悪口や、自己肯定感を下げられるような

モラルハラスメント(行動、発言)を浴びせられて生きてきた私は。

極端に自分に自信がなく、美しい物を身に着けて、ピカピカに自分を着飾った状態でないと。「生きていてはいけない(生きる価値なし)」と思っていたフシがあります。

素敵な服を着て、きれいにお化粧をして。みんなが憧れるブランドのバッグを持ち、

折れそうに高いヒールの靴を履いて。楽しそうに笑いながら、颯爽と街を歩く。

役立たずでだらしない、ダメな自分(と言われ続けた私)を知られぬように。

見破られぬように。生きていくために必要な、”社会と闘う鎧”が必要だったのだ、と。

貧乏コンプレックスから、ブランド物で固めてさえいれば、お金持ちに見えると思い込んでいたようです。本当に、若いって浅はかですね。

 

自分で自分を苦しめて、どんどん借金を増やして。ようやく目が覚めて、

現実を見るようになって。あの当時の自分を思い返すと。

今の私には、「馬鹿だなぁ」とは、どうしても思えません。

「私なりに、必死で生きようとしていたんだなぁ」と思えるようになりました。

少しは成長できているのかもしれません。